代表取締役 四月朔日 丈晴
当社の創業は初代四月朔日丈次(わたぬきじょうじ)が建設会社の方とご縁があり、黒部川水系にある柳河原発電所建設の協力依頼を受けたことがきっかけでした。当時黒部川水系ではアルミ精錬会社が電力を確保するための電源開発事業に投資しておりました。この流れを受けて昭和2年三日市倉庫㈱宇奈月支店を買収することにより運送業を始めました。また、この水系には温泉源があったことから温泉開発も進められ8㎞上流の黒薙から引湯することによって、宇奈月温泉が誕生しました。当時宇奈月温泉には運送会社が3社ありましたが、昭和13年3社が1社へと合併し宇奈月運送店が創設されました。その後、昭和32年資本金100万円にて宇奈月通運株式会社が設立。主たる事業は鉄道利用運送業・一般区域貨物取扱業。昭和37年にプロパンガスの供給を開始。昭和59年には滑川営業所を開設し、高圧ガス輸送(水素ガス)事業を開始しました。現在は輸送部、燃料部、商事部の3部門で業務を行っております。
創業から89年を迎えましたが、輸送部門が主たる事業であり、その中でも当社は宇奈月温泉より黒部川上流の荷扱いに関するスペシャリストです。なぜなら、宇奈月温泉から黒部川上流の黒部ダムまでは10の発電所と6つのダムが建っており、それら設備の維持、管理に関する資機材の荷扱いに長年に渡って携わっており、電力供給という非常に大きな責任と社会的インフラの一翼を担っているということからです。また燃料部門においては常にお客様の声に耳を傾け、快適な生活を送って頂きたいという思いの基、供給、販売を行なっております。更に高圧ガス輸送に関しては、水素ガスということによりリスク管理意識を持ち法令順守、安全運行に努めております。
最後に当社は地域密着型の企業として、地域や人に支えられてきました。これからも感謝を忘れず微力ながら社会に貢献できればと思っております。